今手帳として使っている、"ほぼ日手帳"の毎日のページの下には、毎日いろいろな人の今日の言葉が書かれています。それを、何かの拍子にチラッと読んでみる(というよりも眺めているという感じですが)と、なんだかホッとするような、鈍かった心が暖まる、そんな感じを受けることが何度かありました。
糸井さんの本を見ている中で、その言葉たちの素になっているような本、"思い出したら、思い出になった。"を読んでみましたが、とても良かったです。
一ページ完結で、断片が浮いているようにコトバや写真に乗った考え方や思いが、詩のように書かれています。日常にある取るに足らないものや、ありふれたもの、そういうものを大切にして、背伸びをせず今の自分の状態での考えや感覚を大事にしたい、そういうコトバの数々が気に入りました。
何か足りないもの、気づいていないもの、感じてはいるけれどコトバに出来ていないもの、そういうものが、詰まっているように感じました。単純な言葉遊びだけでなくて、その奥にある物に心が振り返るような感じです。
表紙のモスグリーンの絵や、裏表紙のやや暗い雲の中に青空がのぞいている絵に象徴されるように、しっとりとして、ふとしたときにまた眺めてみたくなる、そんな本でした。

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