2009年3月アーカイブ


"チーム・バチスタの栄光"の小説を読んでみた "チーム・バチスタの栄光"の小説を読んでみた

| | コメント(0) | トラックバック(0)

映画やテレビドラマでよくやっている"チーム・バチスタの栄光"の小説の方を読んでみました。ドラマが結構良かったので、小説もと思い読んでみましたが、多少仕立てが変わっていたけれど、おもしろく読むことができました。

ドラマでは最初から厚労省の白鳥が出て来ていますが、本の方では第一部で田口が調査し、第二部で白鳥が登場し、物語が急速に展開します。ここからどんどん惹き付けられ一気に終結に向かっていきます。

ドラマの方が登場人物一人一人にしっかりとしたエピソードを作っていたのに対し、こちらでは要点を捕らえていて、背景や概念的なところがしっかり描かれています。例えば、調査のやり方としてパッシヴ・フェーズ、アクティブ・フェーズのような理論的な枠組みの中で物語が展開していく点や、カウンセリングの捉え方、大学病院の実情と、この世界を感じる事が出来ますね。

巻末に"このミステリーがすごい!大賞"受賞の選評も載っていて、この作品は断トツのようです。また、映画はまだ観ていないのですが、田口が竹内結子と女性でまた違った感じのようで、映画・ドラマ・小説と脚本や役者などそれぞれ多少違いがあり、それぞれに存在する雰囲気を楽しむのも良いかもしれません。


<参考>
---チーム・バチスタの栄光 OFFICIAL WEB SITE---


チーム・バチスタの栄光
チーム・バチスタの栄光海堂 尊

宝島社 2006-01
売り上げランキング : 10479

おすすめ平均 star
star新鮮
star中盤の展開が絶妙
starキャラクターの設定がいい

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

東野圭吾の"容疑者Xの献身"を読んでみた。福山雅治や柴崎コウで映画化されているものはまだ見ていないけれど、とても東野圭吾らしくキラキラしていて、とても良かったです。

主人公で教師の石神、物理学者で今回は石神の知人でもある湯川、警察の草薙、そして当事者の花岡親子、これらの人を中心に動いていきますが、謎を設定する側、その設定された謎を読み解く側、その二者のやりとりはとても論理的でまるで数学の問題のようであった。

しかし、その中にあるのは人間の愛という感情で、その純粋性をとてもキラキラさせるのは東野圭吾らしいところであると思う。

何度も直木賞にノミネートされながらもなかなか受賞できなく、やっとこの作品で受賞されたのですが、その選評の中で、

「トリックに終っていない部分を、私はさらに評価した。人間が心の底に持つ、純愛への願望、偏執的な愛を、トリックによって鮮烈に炙り出していた。」
(東野圭吾-直木賞受賞作家-134HK)

と北方謙三はしていますが、この小説の良さはこのようなところだと感じました。

最近では本屋大賞のノミネートを見かけたり、ちょっとミーハーなところで選んでいるのかと感じていましたが、実際にこの本を読んでみるとそんなところは全くなく、腕上げたなという感じでなかなかでした。


<参考>
東野圭吾-直木賞受賞作家-134HK
文藝春秋|本の話より|自著を語る


容疑者Xの献身 (文春文庫)
容疑者Xの献身 (文春文庫)東野 圭吾

文藝春秋 2008-08-05
売り上げランキング : 445

おすすめ平均 star
starガリレオ湯川がクールな名探偵というより人間味があって良い。ただ、石神がここまですることにどうも納得がいかない
starとても読みやすかった。
star一気に読みました。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

IMG_8963s.jpg 先日、白金にある自然教育園を散歩してきました。季節的に少し寒かったけれど、ここが都会と思うほどの自然があり、とても気持ちがよかったです。

入園

IMG_8936s.jpg

地下鉄南北線の白金台駅から目黒方面へ少し行ったところに、入り口がありました。入り口で料金を払い、入館証の代わりのリボンを受け取りました(退園するときに返します)。リボンが入館証というのも、ちょっとアカデミックな感じですね。

散策

IMG_8947s.jpg

この自然教育園の特徴として、整備のような人工的な作業は最小限にして、自然の移り変わりをそのまま保存しているようです。森は成長していて、低木から落葉樹に支配されている時代、常葉樹の時代と、人の年代のスケールよりももっと長いスケールで変遷があり、この保存林もそういう変化をみせているようです。

IMG_8979s.jpg

大きな大木、ススキの繁る池、落ち葉の小道、、と、ここが東京?と思わせるくらい自然豊かです。周りにビルは見えなくこれもまた場所がトリップしている感覚に陥ります。

動物・植物たち

IMG_8938s.jpg

季節的に出てくる動物や花の咲いている植物は少なかったのですが、ところどころで出会えました。良く聞くと鳥の鳴き声が聞こえて、案内板にある鳴き声の特徴から、どんな鳥がいるかなと推測したりしました。

また、福寿草などの花も所々で咲いていて、暖かい季節に比べると少なめのようですが、冬でしか見られないものを見ることができました。数は少ない分、出会った時は嬉しいですね。

資料館

IMG_9055s.jpg

一周して戻ってきたところに資料館があり、そこで冷えた体を温めることができます。今の時期にみれる動植物たちのおさらいや、地域の変遷が展示されていて解りやすいです。

おもしろいのは、木の実が風に乗っている実演で、下から一定の強さの風を送ることで、同じ位置でくるくるとまわっていました。

その他、蝶の標本や、数年前の台風で園内で倒れた250歳の樹木の年輪の展示もありました。樹木も250年経っても成長していたことに生命の強さを感じました。

自然をそのまま展示

自然の状態を自然のまま観察し、そこで起きた出来事を展示・保存していく、こんな何気ないことを行っているけれど、天然記念物に指定されているからこそ出来ることで、そうでなければ土地が土地ですし、開発されてしまっているところかもしれません。生の東京都心の自然が残っているのはとても貴重です。

整備された公園や庭園とは全く違う趣で、散策するだけでどことなく気持ちが落ち着けました。

<参考>
■ 国立科学博物館付属 自然教育園
■ 国立科学博物館附属自然教育園/レッツエンジョイ東京
■ 国立科学博物館付属自然教育園 - Wikipedia
■ 国立科学博物館 自然教育園:Virtual Garden

このアーカイブについて

このページには、2009年3月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2009年2月です。

次のアーカイブは2009年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。