東野圭吾の"容疑者Xの献身"を読んでみた。福山雅治や柴崎コウで映画化されているものはまだ見ていないけれど、とても東野圭吾らしくキラキラしていて、とても良かったです。
主人公で教師の石神、物理学者で今回は石神の知人でもある湯川、警察の草薙、そして当事者の花岡親子、これらの人を中心に動いていきますが、謎を設定する側、その設定された謎を読み解く側、その二者のやりとりはとても論理的でまるで数学の問題のようであった。
しかし、その中にあるのは人間の愛という感情で、その純粋性をとてもキラキラさせるのは東野圭吾らしいところであると思う。
何度も直木賞にノミネートされながらもなかなか受賞できなく、やっとこの作品で受賞されたのですが、その選評の中で、
「トリックに終っていない部分を、私はさらに評価した。人間が心の底に持つ、純愛への願望、偏執的な愛を、トリックによって鮮烈に炙り出していた。」
(東野圭吾-直木賞受賞作家-134HK)
と北方謙三はしていますが、この小説の良さはこのようなところだと感じました。
最近では本屋大賞のノミネートを見かけたり、ちょっとミーハーなところで選んでいるのかと感じていましたが、実際にこの本を読んでみるとそんなところは全くなく、腕上げたなという感じでなかなかでした。
<参考>
・東野圭吾-直木賞受賞作家-134HK
・文藝春秋|本の話より|自著を語る
| 容疑者Xの献身 (文春文庫) | |
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ガリレオ湯川がクールな名探偵というより人間味があって良い。ただ、石神がここまですることにどうも納得がいかない
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